こんにちは。猫リーマンです。
本日はガス中のO2測定について解説したいと思います。
製造業ではガスの分析測定をするケースが多くあります。その中でもO2測定をしたいときは、簡易的にTestoを使用してすぐにO2濃度を測定することができます。
よって、ガス分析可能なtestoについてご紹介します。
ガス中のO2(酸素)濃度測定の目的
ガス中のO2(酸素)濃度は、設備の最適な運転や省エネルギー活動に必要な値です。
また、大気汚染防止のためにガス分析計の重要性は日々高まっています。
燃焼の指標として、空気を過剰に供給しすぎていないかを確認することができますし、燃焼しにくい燃料があるかといった確認をすることができます。
設備フローの中で、どこかに穴が空いている場合も空気が余分に入ってくることから、O2(酸素)が高くなります。
非常に重要な指標と言えます。この値を測定することで運転改善に役立てることができます。
分析計には、固定されているものと今回紹介するようなポータブルのものがあります。
ポータブルのものは、いろいろな場所を測定可能であるため、問題のある場所を特定することが可能です。とても簡単に測定できますので、一度試してみてはいかがでしょうか?
ポータブル分析計 テストー(Testo)とは
テストー(Testo)の原理
テストーには様々な種類があります。測定したいガス成分によって購入すると良いです。
上図で示す通り、ガルバ二電池方式を用います。カソード(白金極)とアノード(鉛極)があり、酸素濃度に比例して電流が発生する原理を利用しています。
テストー(Testo)310
テストーの中でも最も一般的なものを紹介します。
テストー310です。測定可能な成分は、O2とCOです。
測定方法は、上図の右側に写真があります。このようにプローブを煙道に差し込み測定することも可能です。
しかし、長さが足りないという理由でこの使い方はできないことが多いです。
シリコンチューブを使えば、どの位置でも測定することが可能です。シリコンチューブの先に短菅をつけることで測定可能となります。
管理、使用方法の注意点
定期的な校正
テストーは使い始めると校正をやらないことがよくあります。
1年に1回の校正が推奨されています。
正しい値が測定できなければ、測定の労力が無駄になってしまいますので、定期的な校正を心がけましょう。
ポンプ圧力
各々のテストーには、ドラフト測定可能範囲という物があります。
テストーには、ポンプが設置されています。煙道のドラフト圧力によっては、ガスを吸引できないケースがありますので、注意しましょう。
この場合は、別でポンプを使用することでガスを吸引することが可能になります。
ポンプの一例をご紹介します。
まとめ
ガス中のO2(酸素)濃度は、設備の最適な運転や省エネルギー活動に必要な値です。
簡単にポータブル分析器を使用することで測定することができます。
これほど簡単に測定することができますが、精度の低い分析値では意味がありません。
校正を行い、精度の高い状態を保つことが大切です。